クローブ精油

アロマオイル効果

 

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 クローブ精油とは

 

独特の香りと味が特徴的なスパイスでも知られるクローブ。インドネシアのモルッカ諸島原産を原産とするフトモモ科に属する常緑樹です。クローブの花蕾は乾燥させてスパイスとして使用され、特に料理やお菓子作りに欠かせない調味料としても世界中で愛用されています。
クローブ(Clove)の名は、ラテン語の「clavus」(釘)に由来し、その形状が釘に似ていることから名付けられました。
 

クローブの花蕾(からい)

 
歴史的には、クローブは中国の唐の時代(7~10世紀ごろ)にはすでに貴重な輸入品とされ、歯痛や口臭の治療薬としても使用されてきたとされており、漢王朝時代は、皇帝に謁見する者は、口臭を消すためにチョウジ(クローブ)を口に含んでいたと言われています。
※中国の医学書、薬学者の李時中(Li Shizhen)によって編纂された「本草綱目」(Bencao Gangmu)には、クローブは歯痛の治療に効果的であり、口臭を改善するためにも使用されていたことが記載されています。また、神農(Shennong)によって編纂された古代中国の薬草書「神農本草經」(Shennong Bencao Jing)にも、歯痛や口臭の治療に利用されていたことが書かれています。

中世ヨーロッパ(5~15世紀)には、非常に高価でありながらも人気の貿易品として扱われるようになり、その香りと保存性から、肉の臭み消しや、食品の風味付け、さらには伝統医療としても用いられていたそうです。その他にも、「魔除けお守り」として使われていました。当時の時代背景に、冬の季節に蔓延する流行病は、悪いエネルギー(邪気)や魔物に取り憑かれてなるものだと信じられており、クローブがその症状を改善したり予防に効果があったことから、広く親しまれるようになったそうです。
その名残りから、現代でも、クリスマスツリーやリースの飾りなどにクローブを使った魔除けお守りが見られます。
大航海時代に入り、16世紀ごろになるとヨーロッパ各地へにも伝わり、ポルトガルやオランダの植民地政策によって世界各地へ広まりました。その価格は金の延べ棒と同程度もあったとのことです。

日本にも5~6世紀ごろには日本には入ってきており、聖徳太子が建立した正倉院からもクローブが見つかっています。

現代の研究で、クローブに含まれる主成分の一つであるオイゲノール(ユージノール)に、抗菌作用や鎮痛作用があることが分かっており、歯科治療の局所麻酔や抗菌剤として利用されています。また、このオイゲノールには活性酸素を取り除く働きが抗酸化作用(抗酸化作用)があり、健康維持にも役立つと考えられています。

クローブオイルは、その強い抗菌作用から、自然派の虫除けや防腐剤としても利用されています。

 

特徴のまとめ
名前 クローブ(和名:チョウジ)
(Clove)
学名 Eugenia caryophyllata
科名 フトモモ科
抽出部位・方法 乾燥した花蕾・水蒸気蒸留法
ノート トップノート
主な成分 オイゲノール、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン
原産国 マダガスカル、インドネシア
香り 暖かさとスパイスの効いた香り
利用法 アロマテラピーとヨガを賢く使う
禁忌 妊娠中、授乳中は避ける、敏感肌の方の使用は避ける

 

クローブ製油の効果

 

 クローブの効果・効能

クローブ精油は、バニラに似た甘さも感じさせながら、独特なスパイシーな香りで知られています。歯痛やニキビ治療、免疫強化など多岐にわたる効果があるとされており、その他にも抗菌・抗真菌作用から、感染症や皮膚トラブルの改善に役立つとされています。
また、鎮痛作用により歯痛や頭痛の緩和、さらにはリラックス効果があり、ストレスを軽減し、気分をリフレッシュさせてくれる精油としても注目されています。

 

こころへの作用

 
クローブ精油の主成分であるオイゲノールは、神経強壮に優れており、精神的に弱っているときや無気力の状態の時に明るさや陽気さを取り戻すのに役立つとされています。さらに、過度の興奮や不安を鎮めることでストレスのある時やショックを受けた時などにも役立つ精油と言われています。

 

からだへの作用

 
主成分のオイゲノールには鎮痙攣作用と鎮痛作用もあり、歯痛や歯茎の痛み、口内炎に非常に効果的です。また、頭痛の原因である血管の緊張を和らげることで頭痛を緩和します。また、β-カリオフィレンには 抗炎症作用や筋肉の過剰な収縮を抑制する効果があり、頭痛の緩和だけでなく、月経痛の緩和などが期待されています。
※近年、β-カリオフィレンは、CBD(カンナビジオール)と似た効果が確認されていますが、糖尿病、癌、アルツハイマー病などの予防や治療に有効性はありません。しかし、大麻由来のCBDに比べ、麻薬成分であるTHCの混入リスクがないことから健康被害のがない精油として注目されています。

 

スキンケア

 
オイゲノールは、抗菌および抗真菌作用を持ち、ニキビや吹き出物、水虫などの皮膚感染症を改善する効果があります。また、優れた消毒作用を持つため、皮膚の感染を予防し、清潔を保つのにも役立ちます。さらに、β-カリオフィレンが炎症を抑制する効果があるので、赤みや腫れを和らげ、肌の健康をサポートします。
 

禁忌

妊娠中・授乳中は使用を避ける
クローブ精油の成分、オイゲノールは胎児の神経発達に悪影響を及ぼしたり脳や神経組織に影響を及ぼす可能性があるとされています。また、高濃度のオイゲノールは心拍数や循環系に影響を及ぼす可能性もありますので、妊娠中や授乳中は使用を控えてください。

敏感肌の方は注意が必要
刺激が強いため、使用には注意が必要です。特に敏感肌の方や小さなお子様への使用は控えてください。

摂取し過ぎにも注意
オイゲノールは活性酸素を取り除き、抗酸化作用を高めることでも知られていますが、過剰に摂りすぎると、体細胞の機能を低下させ、生活習慣病を引き起こす可能性があります。
 

※アロマテラピーは医療ではありません。天然の香りは心身の健康に良い作用をもたらすと認められていますが、不調改善を保証するものではありません。

事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

 

 

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