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インド(ヒマラヤ山脈の南西部)が原産とされるレモン。紀元前1000年にもさかのぼると言われており、その後アラビアを経由して西方へと広まりました。そして古代ローマ時代にはエジプトなど地中海沿岸地域にも持ち込まれるようになり、世界で広く栽培されるようになったと言われています。
現在におけるレモンは、シトロン(Citrus medica)と他の柑橘類、おそらくライム(Citrus aurantiifolia)やサワーオレンジ(Citrus × aurantium)など、(その正確な交配の経緯はわかっていない部分もありますが)自然に交配が起こり、人々がレモンを栽培・選抜してて生まれたハイブリッドとされています。
具体的な文献は限られていますが、古代ローマ人はその明るく爽やかな香りがゆえに、リラックス効果や気分を明るくする効果などを目的としたアロマテラピーに使用していたようです。そして特に公共の場や宴会などで、香りによるリフレッシュ効果を楽しむことが行われていたともされています。
また清潔感を与える効果から、デオドラントとして香水に使用されたり、入浴剤として使われていた可能性もあると言われています。
名前 | レモン (Lemon) |
学名 | Citrus Limon |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮(圧搾法) |
ノート | トップノート |
香り | 柑橘系のさわやかなシトラス・レモンの香り |
利用法 | アロマテラピーとヨガを賢く使う |
禁忌 | 光毒性があるので外出前の肌への使用等を避けること |
さわやかな香りのレモンは、疲労感を取り除き頭をクリアにする働きやリフレッシュしてやる気をアップさせてくれます。また、血液の循環を良くし肌色・肌質の改善にも役立つほか、消化酵素の分泌をも高めてくれる作用があります。
こころへの作用
主成分である有機化合物のリモネン(Limonene)は特有の爽やかな香りを持ち、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの放出を促進すると考えられています。これらの神経伝達物質は気分を安定させ、幸福感や快適さをもたらす役割を果たしています。そのため、レモン精油の香りを嗅ぐことで、心を明るくし、ストレスや不安を軽減する効果が期待されます。
そしてβ-ピネンやリナロールが心をリラックスさせるたり、ストレスの軽減、不安や緊張を和らげる助けになります。
さらにリモネンジオールは抗鬱作用があるとされていおり、鬱症状を緩和の緩和や気分を改善する助けになると考えられています。
からだへの作用
成分であるリモネンは抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素の除去を助け、細胞や組織のダメージを軽減するとされています。またカンフェンが炎症を軽減することで体の不調や痛みを緩和する可能性があり、シトラールは抗菌作用や抗ウイルス作用があるとされています。その他にも、リモネンやβ-ピネンのような成分は消化促進効果を持つとされています。これらによりレモン精油は風邪や感染症の予防や改善に寄与すると考えられています。
その他にも中枢神経系の痛みの受容体を抑制することがわかっています。さらに吐き気の軽減にも有益な効果があることが示されており、妊婦を対象とした研究では吐き気が33%減少したと示されています。これはレモンオイルが脳の嗅覚領域を刺激することで特定の鎮静ホルモンの放出が促進されるためと考えられています。
スキンケア
主成分のリモネンには抗酸化作用があり、肌の老化や細胞の酸化を抑える効果が期待がもてるほか、皮脂の分泌を抑える働きもあるため皮脂バランスの調整に役立つと言われています。
またリナロールの抗炎症作用によって肌の炎症を軽減することで肌トラブルの改善に寄与すると考えられています。その他にもカンフェンやシトラールによる抗菌作用や抗ウィルス作用は肌のニキビや吹き出物の原因となる菌の増殖を抑え、肌の清潔な状態に保つと期待されます。
※レモン精油は肌に直接使用すると過敏症や刺激反応のリスクがあるため注意が必要です。下記の禁忌(注意点)も必ずご確認ください。
禁忌
外出時など、日光にさらされる状態となる前に肌への塗布は避けること
精油に含まれるリモネンとシトラールには光毒性(光感作性)があり、これらの成分は、皮膚が太陽光に曝されることによって光反応を引き起こし、肌に過敏な反応を起こす場合があります。
また敏感肌やアレルギー体質の場合は、皮膚テストを行って刺激や過敏反応がないか確認することが推奨されます。
*レモン精油は腐食性があるため肌への使用には希釈することが推奨されます。肌につけてもよい市販のものを使用するか、適切に希釈をし刺激や過敏反応を防ぐようにしてください。
事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
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