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パルマローザ(学名:Cymbopogon martinii var. motia)は、インド原産の多年草でアジア各地に自生するハーブで、その葉から抽出される精油が広く知られています。レモングラスやシトロネラと同じように、シトロネラールという成分を多く含むことが特徴で、レモンのようなフレッシュな香りがあります。
古くは、アーユルヴェーダやトラディショナル・チャイニーズ・メディシンなど医療目的に使用されてきました。その歴史は古く、インドのアーユルヴェーダ医学では、紀元前1000年ごろからパルマローザが薬用植物として使用されていたとされています。古代のアーユルヴェーダ医学書である『サムヒター』において、パルマローザは葉や茎、根から抽出された精油が、発熱、皮膚炎、消化器疾患、神経痛、頭痛、筋肉痛などの治療に役立つことが記載されています。また、同書には、パルマローザの精油が喉の痛みや咳を和らげる効果があることも記されています。
また、古代エジプトでも香料や薬用に使用されており、エジプトの墳墓からはパルマローザが含まれる香油が見つかっています。
『エーベルス・パピルス』と呼ばれる古代エジプトの医学書には、パルマローザの精油が肌のトラブルや胃腸疾患の治療に役立つことが記載されています。
古代ローマでは、香料として使用され、その後中世に入り、欧州でも広く栽培されるようになりました。また、ローマ時代の博物学者、プリニウスは、パルマローザの精油が香料として使用されることや、風邪や消化器疾患の治療に役立つことを記載しています。
現代では、パルマローザ精油は、ローズゼラニウムに似た香りがあり、アロマテラピーにおいてはリラックス効果やストレス緩和、脳の活性化などに利用されています。また、抗菌・殺菌効果があるため、化粧品や洗剤などにも配合されています。
名前 | パルマローザ (Palmarosa) |
学名 | Cymbopogon martinii |
科名 | イネ科 |
抽出部位 | 葉(水蒸気蒸留法) |
ノート | トップノート |
香り | シトラスとフローラルが混ざったローズに似た香り |
利用法 | アロマテラピーとヨガを賢く使う |
禁忌 | 妊娠中は避けること。イネ科アレルギーにも注意 |
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抗ウィルス作用や殺菌作用があり、風邪・感染症の予防、悪化を防ぐのに役立ち、胃の筋肉を強くするなど消化器系にもよく作用します。
また頭の働きをクリアにしたい時や、明るい気分へと気持ちを高揚させる働きがあり、気分転換をしたい時などにも効果のある香りです。
こころへの作用
パルマローザ精油に含まれる主な成分は、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、シトラールなどの酸化物で、これらの成分はリラックス効果やストレスや不安、緊張を和らげる効果があるとされています。
具体的には、パルマローザ精油は神経系に作用して、リラックス効果を促すことが知られています。ストレスや不安、緊張などの精神的な問題を抱えた人々にとって、パルマローザ精油は穏やかで落ち着いた気分をもたらすことができます。
からだへの作用
主成分であるゲラニオールやシトロネロールなどが抗菌・抗炎症作用を持っているとされています。これらの成分は細菌やウイルスの成長を防ぐことで感染症を予防したり、炎症を抑えたりする効果があると考えられています。
また、消化器系トラブルに対しては、精油の香り成分が嗅覚を刺激して神経系を調整することで、胃腸の運動を促進し、調子を整える効果があるとされています。
スキンケア
主な成分、ゲラニオール、シトロネロール、シトロネラール、フェネノール類、モノテルペン類、セスキテルペン類などが、抗炎症・抗菌作用があり、にきびや肌荒れ、湿疹、かゆみなどのトラブルを改善する効果があるとされています。また、保湿効果があるため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎にも有効です。
さらに、古傷や切り傷などの傷跡の改善にも効果があるとされています。
ブレンドの効果:パルマローザはバラに似た香りを持ち、心を癒し、肌のバランスを整えるのに役立ちます。
禁忌
一般的に、パルマローザ精油は一般的に安全で、皮膚への刺激や過敏反応が起こりにくいとされていますが、個人差がありますので以下のような特定の症状や状況に対して禁忌とされています。
・妊娠中および授乳期の女性(ゲラニオールに子宮収縮作用があるとされています)
・乳幼児および小児
・精神疾患やてんかんのある人
・アレルギー体質の人
・パルマローザ精油に含まれる成分に対して過敏症のある人(具体的には、パルマローザ精油に含まれる成分のうち、ゲラニオールやシトロネロールなどが、過剰摂取や過敏反応を引き起こす場合があります)
また、精油を肌に直接塗布する際には、必ず適切に希釈して使用する必要があります。
事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
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