パイン精油

パインアロマ製油

 

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 パイン精油とは

 

パイン精油は、松の樹皮、葉、または針から蒸気蒸留法によって抽出される精油です。長い歴史を持つ天然の薬用植物であり、多くの文化で伝統的に使用されてきました。

「パイン(Pine)」という言葉は、古英語の「pīn」に由来します。その語源はゲルマン語派にまでさかのぼり、古代ギリシャ人やローマ人は、「Pinus(ピヌス)」という言葉でパインの木を表現していました。

ギリシャ神話に登場する木の精霊「Pan」も、パインの木を象徴する存在とされています。また、古代ギリシャの詩人ホメロスの著作には、パインの木がギリシャ神話の英雄たちの船を作るために用いられたというエピソードや北欧神話にもパインの木が登場します。
これらより古代よりその美しさや香り、そして実用性から人々に愛され続けてきたことが分かります。

また、古代エジプト文明においてのパインの活用法には、木材や樹脂、医療用途などがあります。古代ローマ帝国の時代には、傷口や皮膚の問題を治療するために、パインの葉や針を使用した浸剤が作られていたそうです。

パイン精油は、さわやかな森林の香りを持ち、清涼感のある香りが特徴です。また、気化させると空気中の微生物を減少させる効果があり、清浄な環境をつくることができます。抗炎症作用、鎮痛作用、殺菌作用、鎮静作用などがあります。

 

特徴のまとめ
名前 パイン / 赤松
(Pine)
学名 Pinus sylvestris
科名 マツ科
抽出部位・方法 葉、球果・水蒸気蒸留法
ノート ミドルノート
香り バルサム調。新鮮な森林の香り
利用法 アロマテラピーとヨガを賢く使う
禁忌 刺激が強く妊娠初期は避けたほうがよい精油

 

パインアロマオイルの効能

 

 パインの効果・効能

 
北欧などに寒冷地に生息する松から取れ、とてもフレッシュな香りは森林浴を楽しむ効果があり、気持ちとカラダをリフレッシュされてくれます。
またパインが持つ殺菌・消毒作用は古くはエジプト、ギリシャなどの古代文明の頃から、肺の疾患、気管支炎や肺炎などに役立てられていたといわれており、風邪やぜんそくなどの呼吸器の不快感などを和らげてくれる効果が認められています。
その他、毛細血管を広げて血流を促進する働きがあるので、手足の冷えを温めたり、肩こりをやわらげてくれる効果も期待できます。
 

こころへの作用

 
パイン精油の主な成分、α-ピネンとβ-ピネンは、脳内にあるリンビック系と呼ばれる部位に作用し、気分をリフレッシュして、明るい気持ちにしてくれるとされています。
特に、α-ピネンは、抗不安作用を持つことが知られています。不安やストレスによって増える副交感神経の働きを阻害することで、鎮静効果を発揮するとされています。また、β-ピネンは、記憶力の向上や注意力の集中力を高める効果があるとされています。
これらの成分は、パインの木の葉や枝、松かさなどに多く含まれており、パイン精油の香りからも感じることができます。パイン精油は、心に落ち着きと安らぎをもたらし、リフレッシュした気持ちにしてくれるとされています。

 

からだの効果・作用

 
パイン精油が身体にもたらす主な成分には、α-ピネンやβ-ピネンに加えて、テルピネン-4-オール、カンフェン、リナロールなどがあります。これらの成分によって、パイン精油は身体に様々な効能を発揮します。
まず、パイン精油には筋肉の疲労や痛みを緩和する作用があります。カンフェンとリナロールには、筋肉をリラックスさせる効果があるとされています。また、テルピネン-4-オールには、炎症を抑える効果があることが知られています。このため、パイン精油は関節炎やリウマチなどの炎症性疾患の緩和に役立ちます。
さらに、パイン精油には抗菌作用があるため、喉の痛みや風邪の症状の緩和にも効果的です。この効果は、精油が気道に浸透して、そこで細菌やウイルスを殺菌することによって実現されます。呼吸器系の問題を改善するために使用されることがあります。

 

スキンケア

 
パイン精油が肌にもたらす成分には、カンフェン、リナロール、α-ピネン、β-ピネン、テルピネン-4-オールなどがあります。
これらの成分によって、パイン精油は肌に様々な効果を発揮します。まず、抗炎症作用があるため、ニキビや肌荒れの改善に役立ちます。テルピネン-4-オールには、炎症を抑える効果があるとされています。このため、パイン精油は肌の炎症を抑えることができます。
また、抗菌作用もあるため、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を抑えることができます。この効果は、精油が皮膚表面に浸透して、そこで細菌を殺菌することによって実現されます。そのため、パイン精油は、ニキビや肌荒れの改善に役立つとされています。
*ただし、パイン精油は高濃度で使用すると皮膚に刺激を与えることがあるため、正しい使い方に気を付ける必要があります。また、アレルギーを引き起こす可能性があるため、使用前にパッチテストを行うことが推奨されています。

 

禁忌

パイン精油は高濃度で使用すると、皮膚や粘膜に刺激を与えることがあります。そのため、敏感肌やアトピー性皮膚炎の人は、使用を控えるか、希釈して使用する必要があります。
また、トルエン、α-ピネン、β-ピネンなどの揮発性の成分が含まれています。これらの成分は、吸入すると呼吸器に刺激を与える可能性があるため、妊婦や授乳中の女性、小さな子供、高齢者には適さない場合があります。特に妊婦や授乳中の女性は、胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、使用を避けるようにしてください。

 

※アロマテラピーは医療ではありません。天然の香りは心身の健康に良い作用をもたらすと認められていますが、不調改善を保証するものではありません。

事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

 


 

 

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