セージ精油

セージ製油

 

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 セージ精油とは

 

セージはシソ科のハーブで、地中海北岸原産の常緑多年草。紫色の綺麗な花を咲かせます。
数多くの種類が存在しており、一般的にアロマや料理などで使用されるセージはコモンセージ『学名:Salvia officinalis』のことを指します(※クラリセージとは別種類)。学名にもなっているSalviaは、ラテン語の「救う・癒す」を意味する”Salvere”に由来しているおり、その名の通りヨーロッパでは万能薬や不老不死の薬草として知られています。

その歴史は古く、古代ギリシャ時代の哲学者・植物学者でもあるテオフラストス(*注1)の著作『植物誌(紀元前4~3世紀頃)』にも出てきます。その後、1世紀頃にプリニウス(*注2)の著書である『博物誌』の中でも紹介され、セージの葉による止血作用や蛇の毒消し、月経不順への働きかけなどが記されています。

シャープでフレッシュを持つ香りは、ヨーロッパでは古くから肉料理などの臭み消しやソーセージなどの防腐剤として使用されたり、歯磨き粉が開発される以前には歯を白くするものとしてマウスケア用品にも用いられていたそうです。

(*注1) テオプラストス(Theόphrastos、紀元前371年~紀元前287年)は、古代ギリシアの哲学者、博物学者、植物学者であり、植物研究における先駆的な功績から「植物学の祖」と呼ばれています。
(*注2) プリニウス(Gaius Plinius Secundus、AD23年~79年)は、古代ローマの博物学者、政治家、軍人で、博物誌の著者。

 

特徴のまとめ
名前 セージ
(Sage)
学名 Salvia officinalis
科名 シソ科
抽出部位 葉(水蒸気蒸留法)
主成分 Thujone(ツヨン);Cineol(シネオール);Borneol(ボルネオール);Camphor(カンファー)
ノート トップノート
香り フレッシュな草の、少し刺激のある香り
禁忌 妊娠中は絶対に避けるべき精油、肌への刺激強め

 

セージ精油の効果

 

 セージの効果・効能

 
頭をスッキリさせ、集中力を高めたいときにも有効な香りで、風邪などの感染症に効果的とされています。そのため、喉の痛み、咽頭炎、リンパの腫れにも良く効きます。また鎮痛、鎮静作用があるため、筋肉痛にも効果的です。

 

こころへの作用

 
主成分のツヨンが持つシャープでフレッシュな香りは頭をすっきりとさせ、集中力をアップしたい時などに効果的。
(※強いリラックス効果を持つクラリセージとは種類が異なりますので注意が必要です)
ストレス性疲労などを感じた際、気分を落ち着かせて集中力をアップさせるなどに有効でしょう。

 

からだへの作用

 
主成分であるケトン類のツヨン(Thujone)が多く含まれており、女性ホルモンに似た作用(エストロゲン様作用)があります。月経不順や更年期障害など女性特有の症状に効果を発揮します。
またツヨンやカンファーによる血行促進作用や消炎作用、鎮痛作用は風邪などの感染症や筋肉痛やリンパの腫れ、のどの痛みなどにも良いとされています。さらに抗菌・抗ウイルス作用もあるので口内炎や風邪などによる喉の痛みがある時など口内環境を整えたい時にハーブティーでうがいをすることで症状の緩和が期待できます。
その他にも、消化器系の平滑筋を弛緩させて、胃腸の調子を整え食欲不振の改善をしたり、消化を促進する働き、腸内のガスを排出しお腹の張りをやわらげる作用などもあります。

 

スキンケア

 
セージは刺激が強い精油のためお肌への使用はおすすめしません
※収れん作用などの美容効果がある精油はクラリセージで、こちらで紹介する精油とは異なるものです。

 

 

禁忌

主成分であるケトン類ツヨン(Thujone)には、防腐・殺菌作用のほかに麻酔作用などの神経毒性もあります。毒性はWHOの基準値以下を大きく下回るもので過剰な懸念を持つ必要はありませんが、ハーブティーなどでの大量摂取には注意が必要です。
またツヨンにはエストロゲン様作用があり尿生殖器官を刺激したり子宮の収縮による流産誘発作用があります。妊娠中は絶対に使ってはいけない精油です。
刺激が強いので肌へのご使用もお勧めできません。

 

※アロマテラピーは医療ではありません。天然の香りは心身の健康に良い作用をもたらすと認められていますが、不調改善を保証するものではありません。

事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

 

 

 アロマに包まれた空間で身体の反応を感じる

 

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