オレンジスイート（スイートオレンジ）精油

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甘い香りのオレンジスイートは、別名「甘橙（アマダイダイ）」と呼ばれ、ポメロ（ブンタン）とマンダリンの交配種と言われています。インドのアッサム地方が原産で亜熱帯から温帯の地域に多く栽培されています。
中国では4000年以上も前から食用として使われてきました。その後16世紀頃にはポルトガルの商人によって地中海地方に紹介され、ヨーロッパ全土にも浸透していきました。そのためヨーロッパではポルトガルオレンジとも呼ばれることがあります。
ヨーロッパでペストが流行した際にはオレンジの果実にクローブを刺してシナモンなどのスパイスをまぶした魔除けの香りである「オレンジポマンダー」が作られるようになったそうです。
現在、アジアでは新年に幸福と繁栄を願って飾られ、ヨーロッパではクリスマスの香りとして親しまれています。

 
オレンジの皮をむいたときのようなフレッシュな香りがもうひと頑張りさせてくれます。
高揚と鎮静の両方の作用もあるので、気分を穏やかにもさせてくれます。消化器系にも良く、胃がもたれるようなときにはすっきりさせてくれます。

 
オレンジスイートの主成分であるリモネンには高揚と鎮静の両方の作用があり、気分を変えたい時や、リラックスしたい時などに効果的でもうひと頑張りさせてくれそうです。またフレッシュな香りは不安や緊張、ストレス、うつ状態などからも気分を前向きにしてくれる効果が期待できます。
安眠を促す作用でも知られていますので、就寝前に使用するのもおすすめです。

 
リモネンには血行促進や鎮痛、抗菌、抗ウイルスなどの作用もあるため、免疫力を高めてくれるので、風邪やインフルエンザなどの予防に効果的です。
その他、消化器系にも良いとされ、胃がもたれるようなときにはすっきりさせてくれます。夏バテの時期など食欲が減退してしまう時期にも良いでしょう。
また近年は認知症予防にも効果があると注目されている香りでもあります。

 
柑橘系の精油に多く含まれるリモネンにより血行を促進し老廃物を排出や発汗作用が認められ、肌の状態を整える効果があるとされています。
またビタミンCも多く含むため、シミの原因となるメラニンの生成を抑え、炎症やにきびなどの肌トラブルの抑制、乾燥肌の保湿、エイジングケア、セルライトの解消にも良いとされています。その他、毛根を刺激し、育毛にも役立つと期待が持てます。

禁忌

敏感肌の方は使用を避けたほうがよい
リモネンはモノテルペン炭化水素類で、皮膚や粘膜刺激を与えます。そのため高濃度での使用や長期にわたって皮膚への使用を続けないほうが良いでしょう。特に敏感肌の方は注意が必要です。

(光毒性について)
ネットなどの情報に柑橘系の精油には光毒性があるという表現をみかけることがありますが、これは正確な情報ではなく、実際はオレンジスイートやマンダリンには光毒性がないというほうが正確かもしれません。ただし、柑橘系の中でもオレンジビターには強い光毒性があるとされています。
※オレンジスイートには光毒性がないと考えられますが、光感作性のあるラクトン類のフロクマリンを含むので肌トラブルを防ぐためにもマッサージオイルなどを肌に使用した場合は、数時間は日光や紫外線に当たるのを避けたほうが良いでしょう。

芳香浴をしてみましょう
 
[気分を明るく晴れやかに]
日本の湿度の高い梅雨の時期は、体の熱放射を遅らせ汗の蒸発を悪くしてしまいます。
また高気圧から低気圧への変化により血管が膨張し、神経を圧迫することで、偏頭痛や体に不調を起こすことがあるとも言われています。
そこでじめじめした梅雨の季節には気分を明るく晴れやかにしてくれる精油のブレンドはいかがでしょうか。
 
オレンジスイートを使ったおすすめのブレンド例
 
オレンジスイート(3滴)
ティートゥリー(1滴)
サンダルウッド(1滴)
 
フレッシュな香りが気持ちを元気にさせてくれるオレンジスイートをベースに清涼感のあるティートゥリーの香りと頭痛などの症状を緩和してくれるサンダルウッドのブレンドはいかがでしょうか。

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