時を越えた美しさの秘密
初めてこれを読んだ時から、とても好きな詩です。
オードリー・ヘプバーンが亡くなる年の最後のクリスマス・イヴに2人の息子に読み聞かせたという詩。
この詩の原文は、アメリカの詩人サム・レヴェンソンが孫娘の誕生に贈った手紙であり、彼の詩集『時の試練を経た人生の知恵』に収録されていたものです。 オードリーがとても好きだった詩であり、それを彼女が子どもたちに読み聞かせたものです。 訳文を掲載します。
【時を越えた美しさの秘密】
魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、 失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、 何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。 人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に 助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは身にまとう服にあるのではなく、その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、 その本当の美しさはその人の精神に反映されるものなのです。それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、 その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
サム・レヴィンソン
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