夏バテ予防
夏バテの予防法についてお話をいたします。
湿度も気温も非常に高くなる日本の夏ですが、どんなに「暑い、暑い」と言っていても、この季節は毎年必ずやってきます。
夏バテが起きる主な原因ですが、
本来、人間の体は自律神経やホルモンなどの作用を介して、環境の変化に適応して体を常に一定の状態に保つ仕組みがあるのですが、この調節がうまくいかなくなってしまう状態により夏バテとなります。
ただ、この夏バテ、昔(数十年前)と現代においてそれが引き起こされる要因が少し違うようです。
というのも、ひと昔はクーラーのない環境で高温多湿の熱帯夜が続いた際、寝不足気味になったうえ、さらに熱い環境の中での労働などで体力を消耗し、引き起こされたものだったと言われています。
それが最近のものは、冷房の効いた室内と外気温との差が激しいことにより体温調整がうまくいかなくなり、自律神経を乱して体調を崩してしまうということであったり、
食生活の乱れや糖質の多い冷えた清涼飲料水の飲みすぎ、運動不足など、現代人が自ら夏バテの症状を作り出していると考えられます。
そこで、現代における夏バテの予防法として、いかに我々が正しい生活習慣を送るかということになってくるのではないでしょうか。
【環境】
室外の気温と室内の気温の差はなるべく5度以下にすることが望ましいといわれています。
ただし、熱中症にならないよう、無理な温度設定は避けつつ、暑すぎず、冷やし過ぎにならないようにしましょう
【食事】
蒸し暑い夏は、あっさりした食べ物、甘い清涼飲料水などを摂取する機会が増え、脂肪が少なく糖質の多い食生活へと偏ってしまいがちです。
そして、暑くなると、消化酵素の働きが低下してしまいます。そんな時、脂肪や糖質をエネルギーにかえるには、うなぎや豚肉、レバーなどに含まれるビタミンB1が必要となります。ビタミンB1の不足は、疲労や脱力を生じさせ、胃腸の消化・吸収能力が低下し食欲が落ちるなど、夏バテ症状を悪化させてしまう原因です。
そのほか、夏の緑黄色野菜にはB1が多く含まれるといわれますので、積極的にこういった食材を摂ることをお勧めします
【運動】
夏バテしない身体づくりには、過度な運動よりも、適度に行える有酸素運動を心がけてください。適度な運動は、ストレス解消や自律神経の働きを整えます。
そして、汗をかくことは体温を一定に保つのに必要です。
ただし、その人の体力や状態によっても適度な運動量は異なりますので、楽しみながら、無理せず自分のペースで行えるエクササイズをお勧めします。
ここでポイントとなるのが、楽しみながら続けるということです。
運動により楽しい気分になると脳からβエンドルフィンというホルモンが分泌され、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と結びつきます。
このナチュラルキラー細胞は、リンパ球の一つで、この結合により細胞活性が増加させ、身体の免疫力を高めてくれるものとなります。
つまり、楽しみながら適度な運動による免疫力増加は、夏バテしにくい体づくりの期待ができるというわけです
自分でいかに過ごしやすい環境を作れるかが、厳しい暑さを乗り越える方法です
毎年、おのずとやってくる暑い季節。毎日の生活習慣によって、いかに快適に過ごせるかが決まってくると言えるでしょう。
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